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「ゲーム・オブ・スローンズ」シリーズ エミリア・クラーク
『それでも夜は明ける』 キウェテル・イジョフォー
AIが発達した近未来。出産までの10ヵ月間、”ポッド”で赤ちゃんを育てることを選択した――
sundance film festival 2023 official selection
映画『ポッド・ジェネレーション』
これは、私たちの愛のカタチ
12月1日(金)映画の日より、TOHOシネマズ シャンテ、渋谷ホワイトシネクイントほか全国公開 12月1日(金)映画の日より、TOHOシネマズ シャンテ、渋谷ホワイトシネクイントほか全国公開
Filmarks初日満足度3位
製作総指揮:エミリア・クラーク 監督・脚本:ソフィー・バーセス 提供:AMGエンタテインメント、パルコ 配給:パルコ 宣伝:スキップ
英ビリング

Trailer 予告

Introduction

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出産までの10ヶ月間、“ポッド”で赤ちゃんを育てる時代。
              《新しい妊娠の形》に直面した、あるカップルの物語
              出産までの10ヶ月間、“ポッド”で赤ちゃんを育てる時代。
              《新しい妊娠の形》に直面した、あるカップルの物語

本作は、AIが発達した近未来のニューヨークを舞台に、持ち運び可能な卵型の《ポッド》で赤ちゃんを育てることを選択したあるカップルの変化を描いた物語。ハイテク企業に勤めるレイチェルは、新しい出産の方法を提案する最新テクノロジーに心惹かれる。一方、自然界の多様性を守ろうと日々奮闘している植物学者のアルヴィーは、自然な妊娠を望む。そんな二人が《ポッド妊娠》を選択し、出産までの10ヶ月間でどのような《新時代の育児》と向き合うのかを、優しく、時にコミカルに描く。

主演は、世界的人気なドラマシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」でエミー賞4度ノミネート経験のあるエミリア・クラーク。本作で製作総指揮としても参加しているクラークは、“女性の自由の可能性”と“母性の葛藤”を、レイチェルという人物を通して見事に体現した。共演は、『それでも夜は明ける』(14)でアカデミー賞®主演男優賞にノミネートしたキウェテル・イジョフォー。AI社会と自然界の間で揺れ動くアルヴィーを通して、私たちに新たな気づきを与えてくれる。監督は、本作が長編3作目となるソフィー・バーセス。本作で「商品化に最もそぐわないものをテーマに据えようと考えた」というバーセスは、洗練されたビジュアルと遊び心、そして哲学的な感性を持って、私たちの“新しい未来”に切り込んだ。果たして、《ポッド妊娠》を選択したカップルのたどり着く先は?

私たちの“新しい未来”で待っているものとは何かを問いかける、“今こそ見るべき映画”が誕生した!

Story

近未来のニューヨークで暮らす
レイチェルとアルヴィー。

大企業のペガサス社は、
持ち運び可能な卵型の《ポッド》を使った
気軽な妊娠を提案する。

ハイテク企業に勤めるレイチェルは
新しい妊娠方法に心惹かれる。
一方、植物学者のアルヴィーは
自然な妊娠を望む。

そんな二人が、
出産までの10ヶ月の間、
《ポッド》で
赤ちゃんを育てることを選択したー

Cast

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Emilia Clarke/Rachel Novy Exective Producer
エミリア・クラーク
レイチェル /製作総指揮

1986年10月23日生まれ、イギリス・ロンドン出身。賞レースをにぎわせたHBOのドラマシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」の“ドラゴンの母”デナーリス・ターガリエン役で知られる。同作でエミー賞に4回、放送映画批評家協会賞に3回ノミネートされた。マーベル・スタジオのリミテッドシリーズ「シークレット・インベージョン」にも出演している。その他、主な代表的な出演作は、『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(15)、『世界一キライなあなたに』(16)、ロン・ハワード監督『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(18)、ポール・フェイグ監督のラブコメ『ラスト・クリスマス』(19)などがある。また、本作の製作総指揮を務めたり、2021年には自身初のコミック「M.O.M.: MOTHER OF MADNESS(原題)」を発表したりするなど、作品制作にも意欲を見せている。さらに、2011年に起きた自身の脳動脈瘤の経験から、2019年3月、脳損傷や脳卒中のリハビリに取り組む若年層を支援すべくSameYouという慈善団体を立ち上げた。資金提供や支援活動を通じて、若い患者の回復を積極的に後押しするよう各界のリーダーたちに呼びかけている。

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Chiwetel Ejiofor /Alvy Novy
キウェテル・イジョフォー
アルヴィー

1974年7月10日生まれ、イギリス・ロンドン出身。ナイジェリア人の両親のもと、ロンドンに生まれる。1996年、スティーヴン・スピルバーグ監督の目に留まり、『アミスタッド』で映画デビューを果たし、モーガン・フリーマンやアンソニー・ホプキンスらと共演した。『堕天使のパスポート』(02)では英国インディペンデント映画賞とイブニング・スタンダード英国映画賞、サンディエゴ映画批評家協会賞で最優秀男優賞を獲得した。さらに2014年のアカデミー賞作品賞を受賞したスティーヴ・マックィーン監督の大ヒット作『それでも夜は明ける』では主演を務め、アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞、全米映画俳優組合賞にノミネートされ、英国アカデミー賞の主演男優賞を獲得した。その他の代表的な出演作は、『ラブ・アクチュアリー』(03)、『インサイド・マン』(06)、『ソルト』(10)、『ドクター・ストレンジ』(16)などがある。また、2018年に製作された『風をつかまえた少年』で監督デビューを果たし、その後も脚本家や監督としても活動している。

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Rosalie Craig /Linda
ロザリー・クレイグ
リンダ

1981年5月30日生まれ、イギリス出身。名門のローズ・ブラフォード・カレッジを卒業後、舞台役者として頭角を現していく。中でも、ロンドンのギールグッド・シアターにて上演されたステファン・ソンドハイムのミュージカル「カンパニー」でイブニング・スタンダード・シアター・アワードの最優秀ミュージカル・パフォーマンス賞を受賞し、ローレンス・オリヴィエ賞ミュージカル部門の主演女優賞にノミネートされた。映像作品では、『SULPHUR AND WHITE(原題)』(20・未)、『THE NAN MOVIE(原題)』(22・未)、Netflixシリーズ「クイーンズ・ギャンビット」や「1899」などに出演した。

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Staff

Sophie Barthes  Director/Writer
ソフィー・バーセス
監督/脚本

コロンビア大学出身で、映画制作に携わるフランス系アメリカ人。監督デビュー作の『COLD SOULS(原題)』(09・未)はポール・ジアマッティとエミリー・ワトソンをキャストに迎え、サミュエル・ゴールドウィン・フィルムズが配給を担当した。同作はサンダンス映画祭にも出品されている。バーセスはサンダンス・インスティテュートで脚本と監督の講習を受けていた。長編2作目はミア・ワシコウスカ主演の『ボヴァリー夫人』だ。同作はテルライド映画祭でのプレミア公開を経て、2014年に一般公開された。

Andrij Parekh  Director of photography
アンドリー・パレーク
撮影監督

ウクライナ人とインド人の血を引くアンドリー・パレークはマサチューセッツ州ボストン出身。ニューヨーク大学ティッシュ・スクール・オブ・ジ・アーツとプラハ芸術アカデミーの映像学部で撮影技術を学ぶ。1998年にコダック・イーストマン賞で撮影賞を受賞すると、2000年に公開された『裏切り者』で撮影監督のハリス・サヴィデスの助手を務める。2001年と2003年には、米国映画撮影監督協会のヘリテージ賞を受賞。パレークは20年にわたって撮影監督として活躍し、20本を超える長編作品を撮影してきた。ソフィー・バーセス監督の過去作『COLD SOULS(原題)』『ボヴァリー夫人』でも撮影監督を担当している。その他の代表作は、『ハーフネルソン』(06)、『ブルーバレンタイン』(10)、HBOのミニシリーズ「HERO 野望の代償」(15)などがある。

Ron Patane  Editor
ロン・パテイン
編集

ニューヨークを拠点にし、長編映画やテレビ作品の編集をしており、アメリカ映画編集者組合のメンバーでもある。代表作は、『ブルーバレンタイン』、『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』(12)、『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』(14)、『光をくれた人』(16)、『アサシネーション・ネーション』(18・未)、Netflix映画『トリプル・フロンティア』(19)など。また、日本で12月15日に公開を控える映画『ティル』の編集も担当している。

Evgueni Galperine & Sacha Galperine  Music
エフゲニー・ガルペリン&
サーシャ・ガルペリン
音楽

1990年、エフゲニーとサーシャのガルペリン兄弟は、モスクワで習い始めたクラシック音楽を極めるために母国のロシアからフランスに移り住む。エフゲニーはパリ国立高等音楽院で交響曲の作曲や電子音響音楽について勉強する傍ら、映画音楽の制作に興味を抱くようになる。サーシャはヴェルサイユ音楽院でバイオリンを演奏し、トップの成績を収めた後、ロックや電子音楽に傾倒していく。数年にわたり、それぞれの才能と経験を生かし、映画音楽を制作してきた。これまで音楽を提供した作品には、アスガー・ファルハディ監督『ある過去の行方』(13)、リュック・ベッソン監督『マラヴィータ』(13)、アンドレイ・ズビャギンツェフ監督『ラブレス』(17)、バリー・レヴィンソン監督『嘘の天才~史上最大の金融詐欺~』(17)、ヤン・コマサ監督『聖なる犯罪者』(19)、フランソワ・オゾン監督『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』(19)、カンテミール・バラーゴフ監督『戦争と女の顔』(19)などがある。

Clement Price-Thomas  Production Designer
クレメント・プライス=トーマス
美術監督

イギリス出身のアーティスト、美術監督で、2004年からはニューヨークで活動している。これまでコラボしてきた監督には、アレハンドロ・G・イニャリトゥ、マーク・ロマネク、ノーム・ムーロ、スザンナ・ホワイト、ウォーリー・フィスター、D・J・カルーソーなどがいる。美術監督を務めた長編映画は、ポール・グリーングラス監督『ユナイテッド93』(06)、ゲイリー・オールドマンの初監督作『ニル・バイ・マウス』(97)など。プライス=トーマスは彫刻を学ぶため1989年にキャンバーウェル・カレッジ・オブ・アーツへ入学し、1993年にはキングストン大学に通う。以来、芸術家としての活動を続けており、水や塩、電気、血、染料、骨といった自然素材を彫刻やライブイベント、展示、絵画に取り入れ、自然や物質の寿命プロセスを探究している。芸術に親しんできたプライス=トーマスは画家の視点で映画のセットをデザインする。感情に訴えるようなビジュアルや動きのあるセットを作ることで脚本の生き生きとした世界を具現化していく。

comment

*順不同・敬称略

ツルツルと無菌的、それでいて温もりのある近未来。リプロダクティブ・ヘルス/ライツと商業主義がエレガントに融合した、「ありそう!」な妊娠・出産 が提示され問われる。

〝ポッド〟にはどこか、たまごっちの面影が。そしてちらりとカメオ出演していたペッパーくん、競走馬の余生のような、穏やかな横顔が素敵でした。

山内マリコ
作家

AIの登場で幼い頃思い描いていた未来は一気に近づいた気がする。

もしかしたらこの物語のような時代はもうすぐそこに来ているのかもしれない。

バーチャルではなく身体から湧き出る体感への憧れ、男性と女性の感覚が逆転するなど興味深い描写。どこにでもいそうな夫婦の愛情溢れる10ヶ月。二人の騒動はコミカルで観ていてとても優しい気持ちになった。

筒井真理子
俳優

このポッドが実現化されたら、早産の赤ちゃんや、母体を守れる。キャリアだって女性ばかりが諦めなくてすむ。羨ましい、そう思いながらこの映画を見ていく中で、葛藤も生まれていた。

テクノロジーか?自然か?の2択ではない。どう共存してゆくのか?を考えさせられる。

これはフィクションに留まらず今の私たちが問いかけられている事だと思う。

犬山紙子
イラストエッセイスト

私は、顕微授精で次男を授かりました。 卵子と精子を取り出し体外授精後、細胞分裂の経過を病院に問い合わせ、淡々と進む行程に化学の進歩を実感したものです。と同時に、長男の頃の壮絶な妊娠出産の記憶が蘇り、次男はこのままカプセルの中で育ててもらえたらと妄想し、なんて傲慢で愚かな母親だと自分を責めました。

この映画は、仕事と出産に葛藤する多くの女性の心を癒し、出産を未知の世界と捉える男性に新しい価値観をもたらせてくれるでしょう。

呉美保
映画監督

このポッドなる代物、出産に関する男女の不平等を見事なまでに払拭してくれる。

そこに残るのは、ジェンダー問題を超えた、もっともっと本質的で深〜い生命の話なのでした。

石川慶
映画監督

産む選択肢を持つ者のひとりだからこそ抱いてしまう、この映画の描く未来に対する拭いきれぬ羨ましさと、後から漂い始めるえも言われぬ恐ろしさ。

それは近未来的な技術に対するものというより、子を成すことに起因する社会的、精神的変化に対するもののようで、 自分の奥底に眠る妊娠出産への恐れの存在にギクリとさせられた。

宇垣美里
フリーアナウンサー・俳優

人工子宮"ポッド"がもたらすのは、女性の自由?それとも...?

『ポッド・ジェネレーション』の仕掛ける思考実験がこの現実で孵化するまで、わたしたちには向き合わなければならない問いがいくつもあることをこの映画は投げかけている。

児玉美月
映画文筆家

人間とテクノロジーの境界線が曖昧になっていく時代、もはや人間らしさってなんなんだろう。

ヒトとして自然体で生きるのも、機械やAIに身を委ねて生きるのも、どっちも不便で不自由でぎこちないのなら、自分の正解は自分で見つけるしかないんだなー

キニマンス塚本ニキ
翻訳者・ラジオパーソナリティー

全てをテクノロジーで管理し、悪阻とも無縁な究極の完全無痛出産が可能な近未来。ある意味羨ましいけれど、親になるとはどういうことなのか、とても考えさせられます。

母と子の絆って、一体何なんだ!?

渡辺志保
音楽ライター

合理性と生産性の向上を目的に商品化された、近未来のハイテクガジェットに欠けているものはなんだろう。

妊娠、出産など繁殖にまつわる“正しさ”についての提起から始まる本作は、やがて「人間を人間たらしめるものは何か」という終わりの見えない問いを差し出し、私たちを思考の深みにいざなう。

奥浜レイラ
映画・音楽パーソナリティ